双極性障害(躁うつ病)で障害年金はもらえる?【専門の社労士が徹底解説!】
障害年金とは
障害年金とは、病気やけがで働くことが難しくなった方が生活を支えるために受け取れる公的な年金です。国民年金または厚生年金に加入している方で、一定の障害等級に認定された場合に支給されます。障害が続く限り受給できるため、生活を支える重要な支援となります。
双極性障害の症状の周期とその具体例
双極性障害は、躁状態と鬱状態が周期的に繰り返される精神疾患です。躁状態では、気分が高揚し活動的になり、過度な買い物や計画にない行動をとることがある一方、鬱状態では気分が沈み込み、外出が困難になる、または食事を取ることが難しくなることもあります。
このように状態が周期的に変化することから、日常生活や就労に大きな影響が生じるため、障害年金の対象になることがあります。
双極性障害の治療と生活への影響
双極性障害の治療には、薬物療法と心理療法が用いられます。主に気分安定薬や抗うつ薬、抗精神病薬が使用され、症状の安定化を目指します。心理療法としては、認知行動療法(CBT)などが行われ、患者自身が症状の変化に対応する方法を学びます。
これらの治療を受けていても、症状の影響で日常生活や仕事に支障をきたす場合には、障害年金の申請を検討することが重要です。
双極性障害で障害年金をもらうためには
双極性障害で障害年金を受給するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
初診日の特定
まず、初診日を特定することが非常に重要です。
初診日は、障害年金の申請において審査の基準となるため、これを証明するための医療記録が必要です。初診日の証明には、初めて受診した医療機関での証明が必要です。この証明が得られない場合は、紹介状や診察券、お薬手帳、領収書などの資料で証明することも可能です。初診日が確定できないと、申請が難しくなるため、過去に受診した医療機関の記録をしっかりと確認しましょう。
障害認定日とその等級の確認
次に、障害認定日とその時点での障害の程度が年金の受給基準を満たしているかどうかが問われます。双極性障害の場合、日常生活や就労にどの程度の支障があるかを示す診断書が必要です。日常生活での自立度が低下し、食事や身の回りのことが困難である場合や、仕事での集中力の低下により業務を継続できない状況などが該当します。
診断書の作成と重要なポイント
医師の診断書は、障害年金の申請において最も重要な書類の一つです。診断書には、症状の具体的な内容や日常生活における支障の程度が記載されます。例えば、躁状態や鬱状態が日常生活にどの程度影響を与えているか、また食事や仕事にどのような支援が必要か、具体的に記載することが重要です。具体的に記載することで、審査の際に有利になる可能性が高まります。診断書を作成する際には、医師に障害年金の申請を考えていることを伝え、以下の点に注意して記載してもらいましょう。
- 症状の具体的な状況(躁状態・鬱状態の影響)
- 日常生活における支障(食事や外出における支援の必要性)
- 就労や日常活動への具体的な影響
就労状況と障害年金の受給可能性
働いている場合でも、双極性障害の影響で業務に大きな支障が出ている場合には、障害年金を受給できる可能性があります。具体的な例として、短時間勤務であったり、頻繁に休職が必要なケースが挙げられます。その他、業務に集中できない、職場で特別な配慮が必要とされるなどの状況があると可能性が高まります。ただし、これらに該当しないような就労状況によっては受給に影響が出ることもあるため、事前に専門家に相談することが重要です。
最後に
双極性障害で障害年金を受給することは可能ですが、申請にはいくつかの条件を満たす必要があります。初診日の証明、診断書の取得、就労状況の確認といった具体的なステップを踏むことが大切です。初診日を確認し、医師に診断書を依頼する方法など、注意すべき点も多いため、専門家に相談することをお勧めします。
まずは専門家に相談し、自分に適したサポートを受けながら申請手続きを行うことが、受給成功への近道です。
最終更新日 4か月
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