障害年金と生活保護、どっちが得なのかを徹底解説!

病気や障害によって思うように働けなくなったとき、多くの人が「この先の生活はどうなるのか」と不安を抱えますよね。

その中で必ず浮かぶ疑問が、障害年金と生活保護、どっちが得なのかという点です。

しかし、この2つの制度は単純に金額だけで比較できるものではなく、制度の目的や前提条件が大きく異なります。

この記事では、制度の仕組みから将来への影響までを整理して、分かりやすく解説していきます。

 

 

障害年金の方が、生活保護より総合的にお得な可能性が高い

障害年金の方が、生活保護より総合的にお得な可能性が高い

 

多くのケースにおいては、障害年金の方が生活保護よりも総合的に見て有利になりやすいと言えます。

その理由は、単純な月額の支給額だけでなく、資産の保有可否、生活の自由度、将来の選択肢といった要素に大きな差があるからです。

一時的な金額だけを見ると生活保護の方が多く見えることもありますが、長期的な生活設計まで含めると評価は変わってきますね。

ここでは、実務の現場でも差が出やすいポイントを整理します。

 

メリット①:資産(車や持ち家、貯金)を持てる

障害年金は資産を持ったまま受給できる点が大きなメリットです。

理由は、障害年金が社会保険制度であり、資産状況を要件としていないからですね。

そのため、預貯金がある場合や、持ち家・車を所有している場合でも、要件を満たしていれば受給が可能です。

 

障害年金と生活保護での資産を持てるかの違い

項目 障害年金 生活保護
預貯金 制限なし 原則ほぼ不可(最低限のみ)
車の保有 可能 原則不可(例外あり)
持ち家 可能 原則活用を求められる
生命保険 継続可能 解約・見直しを求められることあり

 

一方、生活保護では原則として資産の活用が求められ、一定額以上の貯金や車の保有が制限されます。

特に地方では、通院や買い物に車が欠かせないケースも多く、車を手放すこと自体が生活の質を大きく下げる原因になります。

この点からも、現在の生活基盤を維持したまま支援を受けられる障害年金の方が、生活への影響は小さいと言えます。

 

 

メリット②:住む場所や生活への監視や指導がない

障害年金には住居や生活内容に対する行政の関与がありません。

障害年金が「最低生活の保障」ではなく、「障害による所得減少を補う制度」だからですね。

受給中であっても、住む場所や生活スタイルについて指示や指導を受けることはありません。

 

障害年金と生活保護で、生活への関与や指導の比較表

項目 障害年金 生活保護
住む場所の制限 なし あり(家賃上限・転居指導)
定期的な面談 なし あり(ケースワーカー)
生活指導 なし あり
収支報告 不要 必要

 

これに対して生活保護では、居住地の制限やケースワーカーによる定期的な面談、生活指導が行われます。

これは制度上必要な仕組みではあるものの、人によっては心理的な負担になることもあります。

干渉を受けず、自分のペースで生活を組み立てられる点は、障害年金の大きな強みですね。

☞参考HP:石川県「生活保護法指定医療機関一般指導について」

 

メリット③:将来の自立や生活再建に繋がりやすい

結論として、障害年金は将来的な自立や生活再建を目指しやすい制度です。

理由は、就労との併用が認められており、回復状況に応じて段階的に働くことができるからですね。

収入が少しずつ増えても、直ちに支給停止になるわけではなく、柔軟な運用がされています。

 

障害年金と生活保護での生活再建のしやすさの違い

項目 障害年金 生活保護
就労との併用 可能 原則可能だが制限多い
働いた場合の影響 すぐには停止されない 収入分が減額
貯蓄のしやすさ 可能 原則不可
自立後の移行 スムーズ 制度終了時に負担大

 

生活保護の場合、就労によって収入が増えると、その分支給額が減る仕組みです。

「働いても手取りが増えにくい」と感じるケースも少なくありません。

その点、障害年金は生活を支えながら社会復帰を目指すための土台として機能しやすく、中長期的な視点では生活再建につながりやすい制度と言えますね。

 

障害年金と生活保護で、どっちが得かは「もらえる金額と条件」でも判断できる

障害年金と生活保護で、どっちが得かは「もらえる金額と条件」で判断する

 

結論として、障害年金と生活保護のどちらが得かは、生活水準に当てはめて金額と条件を比較することが重要です。

全国平均の数字だけを見ると判断を誤りやすく、実際の支給感覚は地域によって大きく異なります。

 

障害年金でもらえる金額は等級で変わる

結論として、障害年金は全国一律の基準額がベースになっています。

国民年金か厚生年金か、そして障害等級によって金額が決まりますね。

まずは、金沢市在住の方が受け取ることになる代表的な金額を見てみましょう。

 

障害年金の支給額目安表(2025年度水準)

年金の種類 障害等級 年額 月額目安
障害基礎年金 2級 831,700円 約69,300円
障害基礎年金 1級 1,039,625円 約86,600円
障害厚生年金 3級 最低保障 623,800円 約52,000円
障害厚生年金 2級 報酬比例 約70,000〜150,000円前後

※参考HP:「NPO法人 障害年金支援ネットワーク」

 

金沢市で単身生活をする場合、障害基礎年金2級(約6.9万円)だけで生活費すべてを賄うのは現実的に難しいケースが多いです。

一方で、毎月安定して受け取れる収入があるという点は大きな安心材料になりますね。

☞参考記事:「障害年金で受け取れる金額について」

 

 

障害等級によって支給額も変わってくる

結論として、障害等級の違いは「いくらもらえるか」だけでなく、そもそも支給対象になるかどうかを左右します。

 

障害等級と支給可否の関係表

障害等級 国民年金 厚生年金
1級 支給あり 支給あり
2級 支給あり 支給あり
3級 支給なし 支給あり

 

たとえば、同じ障害状態でも、

  • 自営業・無職 → 国民年金のみ → 3級だと不支給

  • 会社員 → 厚生年金 → 3級でも支給あり

という違いが生じます。

診断書の内容次第で等級が分かれるため、金額以前に「等級判定」が極めて重要です。

 

生活保護でもらえる扶助内容と金額

生活保護は生活水準を前提に最低生活費を保障する制度です。

現金給付だけでなく、医療費などの現物給付も含まれますね。

 

【例】金沢市・単身世帯の生活保護費目安

内訳 月額目安
生活扶助 約75,000円
住宅扶助 約45,000円
合計 約120,000円前後

 

これに加えて、

  • 医療費:原則自己負担なし

  • 必要に応じて介護扶助・その他扶助あり

 

金沢市で家賃4〜5万円程度の賃貸に住んでいる場合、生活保護の住宅扶助は比較的現実的な水準です。

医療費負担がなくなる点は、通院が多い方にとって大きなメリットになります。

☞参考HP:「石川県の生活保護計算」※あくまで目安です

 

地域差によっても生活保護費は違う

結論として、生活保護は石川県内でも市町村によって金額差があります。

これは住宅扶助の上限が、地域ごとの家賃相場に合わせて設定されているためです。

 

【例】石川県内の住宅扶助上限(単身・目安)

地域 住宅扶助上限(月額)
金沢市 約45,000〜47,000円
白山市・野々市市 約42,000円前後
能登地域 約35,000円前後

 

「石川県だからどこも同じ」というわけではなく、

金沢市は県内でも比較的高めの水準になります。

引っ越しを検討している場合、支給額が下がる可能性がある点には注意が必要です。

 

生活保護は制限厳しいが、障害年金は緩め

制限が厳しいのは生活保護、緩やかなのが障害年金です。

ここが「どっちが得か」を分ける大きなポイントになります。

 

【例】制度ごとの制限比較

項目 障害年金 生活保護
預貯金 制限なし 原則ほぼ不可
車の保有 原則不可
家族収入 影響なし 扶養照会あり
就労 可能 制限あり

 

金沢市は公共交通が比較的充実していますが、郊外では車が生活必需品になるケースも多いです。

その点では、車を手放さずに済む障害年金の自由度を重視する方も少なくありません。

金額だけでなく、生活スタイルとの相性まで含めて判断する必要があります。

 

 

障害年金と生活保護でどっちが得かは、「併給できるかどうか」も考えてみよう

障害年金と生活保護でどっちが得かは、「併給できるかどうか」も考えてみよう

 

障害年金と生活保護は条件付きで併給が可能です。

この点を正しく理解していないと、「どちらか一方しか選べない」と思い込み、損をする可能性がありますね。

実際には、両制度は役割が異なるため、併用を前提とした調整が行われます。

併給の仕組みを理解することは、制度選択において非常に重要です。

 

障害年金と生活保護は同時にもらえる

障害年金と生活保護は同時に受け取ることができます。

理由は、障害年金が収入として扱われ、生活保護は最低生活費との差額を補う制度だからですね。

たとえば、生活保護基準額が12万円で、障害年金が6.9万円の場合、残りの5.1万円が生活保護として支給されます。

この仕組みを理解していないと、「併給は違法」と誤解してしまいます。

重要なのは、併給しているからといって不正受給になるわけではないという点です。

安心して利用するためにも仕組みの理解が必要ですね。

※ただ、生活保護が障害年金に合わせて減額されるので、専門家への相談は必須です。

☞参考記事:「障害年金と生活保護で一人暮らしは可能?収入と条件を徹底解説」

 

 

障害年金がある場合の生活保護の扱い

結論として、障害年金は生活保護制度において「収入」として扱われます。

理由は、生活保護が最低生活費との差額を補う制度であり、他の収入がある場合はそれを差し引く設計になっているからです。

そのため、障害年金を受給している場合、生活保護費は年金額を差し引いた金額が支給されます。

この仕組みを知らないと、「年金があると生活保護は損」と感じてしまいがちですね。

 

【例】障害年金と生活保護を併給した金額イメージ(単身世帯・金沢市目安)

内容 金額例
金沢市の生活保護基準額 約12万円
障害年金(月額) 約6万6,000円
生活保護から支給される額 約5万4,000円
合計生活費 約12万円

 

しかし実際には、障害年金があることで生活保護が不利になるわけではありません。

あくまで生活保護基準を超える収入があるかどうかが判断基準になります。

障害年金は生活の一部を支える役割を果たし、足りない部分を生活保護が補う形です。

両制度は対立関係ではなく、補完関係にあると理解することが大切ですね。

 

障害年金と生活保護で、どっちが得か迷ったときの判断方法

障害年金と生活保護で、どっちが得か迷ったときの判断方法

 

できれば、自分一人では判断しない方がいい

結論として、障害年金と生活保護の選択を一人で判断するのは少し心もとないです。

理由は、制度が複雑で、表に出ていない前提条件や例外が多いからです。

ネットの情報だけで判断すると、自分の状況に合わない結論にたどり着くことがあるんですよね。

制度は「一般論」ではなく「個別事情」で結果が変わります。

また、精神的に追い込まれている状態では、冷静な判断が難しくなるんです。

「迷っている時点で、すでに限界」というケースも少なくありません。

第三者の視点を入れることで、選択肢が整理され、安心感も生まれます。

一人で抱え込まないことが重要ですね。

☞「カンタン!障害年金の受給判定診断!」

☞参考記事:「障害年金請求の流れ」

 

 

専門家や支援機関に相談するのがおすすめ

結論として、専門家や支援機関に相談することで、良い結果につながることが多くなります。

理由は、制度を総合的に見たうえで、最適な順序や選択肢を教えてもらえるからですね。

自分では気づけないリスクや、利用できる制度を教えてもらえることもあります。

結果的に遠回りを避けることにつながります。

また、申請手続きの負担が軽減される点も大きなメリットです。

書類準備や窓口対応のストレスを減らせることで、体調面にも良い影響があるんです。

☞無料相談も行っているので、良ければどうぞ^^

 

 

【まとめ】障害年金の方が、生活保護より損をしない可能性が高い

【まとめ】障害年金の方が、生活保護より損をしない可能性が高い

 

結論として、障害年金の方が生活保護よりも「結果的に損をしにくい」制度である可能性が高いと言えるんです。

その理由は、月々の支給額だけでなく、資産が保有できるか、生活の自由度、将来への選択肢といった点で、障害年金の方が制限が少ないからです。

 

障害年金と生活保護を「損をしにくい視点」で整理した比較表

比較の視点 障害年金 生活保護
月々の支給額 やや少なめな場合あり 比較的多くなりやすい
資産の保有(貯金・車・持ち家) 制限なし 原則制限あり
生活への自由度 高い(指導・監視なし) 低め(指導・確認あり)
就労との両立 可能(段階的な回復に対応) 収入増で減額されやすい
将来の生活再建 しやすい 制度終了時の負担が大きい
長期的な安心感 高い 状況次第で不安定
総合評価 損をしにくい 短期的な生活安定向き

 

生活保護は、今すぐ生活を守るために非常に重要な制度であり、必要な場面では迷わず利用すべき支援です。

一方で、預貯金や車の保有制限、生活状況への関与などがあり、長期的には心理的・実務的な負担を感じる方も少なくないんですね。

その点、障害年金は社会保険制度として、これまでの生活基盤を維持しながら支援を受けられる仕組みになっています。

また、障害年金は就労との併用が可能であり、回復状況に応じて段階的に生活を立て直していくことができます。

将来的な自立や生活再建を視野に入れたとき、選択肢を残しやすい制度であることも大きな特徴です。

ただし、どの制度が適しているかは、病状、収入、資産、家族状況などによって異なります。

「障害年金が使える可能性があるのか」「生活保護との併給はどうなるのか」といった判断は、個別の状況を踏まえて行う必要があります。

迷った場合には、一人で結論を出そうとせず、早い段階で専門家に相談することが、結果的に損をしない選択につながりますね。

最終更新日 2週間 ago

投稿者プロフィール

但馬 彰
但馬 彰Ray社労士オフィス 代表 社会保険労務士
私には身体障害者手帳と療育手帳を持つ子どもがおり、障害者手帳を受け取った際の悩みや不安、孤独感を今でも鮮明に覚えています。
複雑な日本の社会保障制度の中でも、特に専門性を必要とするのが障害年金です。

この経験と社会保険労務士としての知識や経験を活かし、「同じ悩みを抱える方々の一筋の光となりたい」という強い想いのもと、Ray社労士オフィスを立ち上げました。

障害年金申請のサポートはもちろん、皆様の言葉に耳を傾け、心配事や将来の不安を解消し、安心して暮らせる明日を築くお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
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