自閉症でもらえる障害年金はいくらくらいになるか解説

自閉症と診断されたあと、「障害年金はいくらもらえるのか」と気になる方は非常に多いです。

「生活費の足しになるのか」「働いていても対象なのか」と不安が次々に浮かびますよね。

さらに制度を調べるほど、等級や種類が複雑で混乱してしまうケースも少なくありません。

そこで本記事では、自閉症の障害年金について金額を中心に、仕組みを整理して解説します。

 

 

自閉症の障害年金はいくらもらえるのかは等級で決まる

自閉症の障害年金はいくらもらえるのかは等級で決まる

自閉症による障害年金の金額は、結論から言うと「人によって異なる」が正解ですね。

なぜなら、障害年金は一律支給ではなく、複数の条件を組み合わせて判断される制度だからです。

この前提を知らないまま金額だけを調べると、「思っていたのと違う」と感じやすくなります。

まずは全体の仕組みを理解することが、正確な金額把握につながりますね。

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障害等級で金額は決まる

障害年金の金額は、結論として「どの障害等級に認定されるか」で明確に決まりますね。

↓の図ですと、2級の場合は障害基礎年金と障害厚生年金がもらえて、3級の場合は障害厚生年金のみの支給となる可能性があります。

 

障害年金の等級ともらえる金額のイメージ図

障害年金 階層構造

 

なぜなら、障害等級は「日常生活をどれだけ一人で送れるか」を具体的な項目ごとに評価した結果だからです。

実際の審査では、食事や入浴、金銭管理、対人関係、予定管理などについて、「一人でできるのか」「見守りや援助が必要か」が細かく見られます。

その結果、常に援助が必要と判断されれば1級、日常生活に著しい制限があれば2級となり、等級ごとに年金額がはっきり分かれる仕組みですね。

☞参考記事:「発達障害で障害年金を申請するポイント解説!」

 

 

年齢や加入制度によって受給額が変わる

受給額は、初診日の年齢や加入していた年金制度によっても変わります。

理由は、国民年金と厚生年金で支給体系が異なるからです。

 

障害基礎年金と障害厚生年金の違い表

種類 対象となる人 代表的な例
障害基礎年金 国民年金が適用される人、または20歳前・60〜65歳未加入期間に『初診日』がある人 自営業者、無職、20歳以上の学生、扶養されている配偶者/生まれつきの障害がある人/60〜65歳で老齢年金前の人
障害厚生年金 『初診日』が厚生年金保険の加入中にある人 会社員、公務員など

 

この違いが「人によって金額が違う」最大の理由ですね。

 

自閉症での障害年金がいくらになるかを等級別に解説

自閉症での障害年金がいくらになるかを等級別に解説

 

自閉症での障害年金 いくらになるかを知るには、等級別の金額を具体的に把握する必要がありますね。

ここを曖昧にしたままだと、生活設計が立てにくくなります。

実際の金額イメージを持つことで、「どの程度の支えになるか」が見えてきますね。

ここでは代表的なケースをもとに解説します。

 

障害基礎年金2級の場合の受給額はおよそ80万円

障害基礎年金2級の場合、年額はおおよそ80万円前後が目安ですね。

この金額は、国民年金のみ加入していた場合の基準額です。

 

障害基礎年金の支給額一覧表(令和7年4月分から)

障害等級 生年月日 年額 月額換算(目安)
1級 昭和31年4月2日以後生まれ 1,039,625円 約86,600円
1級 昭和31年4月1日以前生まれ 1,036,625円 約86,400円
2級 昭和31年4月2日以後生まれ 831,700円 約69,300円
2級 昭和31年4月1日以前生まれ 829,300円 約69,100円

 

実際に、受給までのサポートをさせて頂いた例を↓の記事にまとめたので、良ければ参考にしてください。

☞【発達障害による障害年金の受給事例】学習障害のある20代男性が障害基礎年金2級を受給(石川県金沢市)

 

月額にすると約6万6千円となり、家賃や光熱費の一部をカバーできる水準ですね。

「全額ではないが、確実な支えになる」金額だと考えると理解しやすいです。

さらに障害厚生年金をもらえる場合は、金額が増えてきますね。

 

障害基礎年金1級の場合の受給額はおよそ100万円

障害基礎年金1級の場合、年額は約100万円前後に増えますね。

理由は、日常生活の多くで常時援助が必要と判断されるためです。

2級と比べると増額率は約25%で、生活の安定度が大きく変わりますね。

介助や支援を前提とした生活を支える水準と言えます。

 

障害厚生年金が加算されるケース

会社員経験がある場合、つまり初診日に厚生年金に加入していれば、障害厚生年金が上乗せされますね。

この金額は報酬比例で計算されるため、個人差が非常に大きいです。

 

障害厚生年金の支給額一覧表(令和7年4月分から)

障害等級 年金額の計算方法 年額の目安
1級 報酬比例の年金額 × 1.25 + 配偶者の加給年金額(※) 報酬・加入期間により異なる
2級 報酬比例の年金額 + 配偶者の加給年金額(※) 報酬・加入期間により異なる
3級 報酬比例の年金額 報酬・加入期間により異なる
3級(最低保障額) 昭和31年4月2日以後生まれ:623,800円昭和31年4月1日以前生まれ:622,000円

 

月数万円の加算でも、年間では大きな違いになりますね。

基礎年金と併給できる点は、制度上の大きなメリットです。

☞参考記事:「障害基礎年金と障害厚生年金の違いって何なのかを徹底解説!」

 

 

自閉症でも障害年金が支給される判断基準

自閉症でも障害年金が支給される判断基準

 

自閉症でも障害年金が支給されるかどうかは、「日常生活への影響の大きさ」で判断されますね。

診断名があるだけでは足りず、実際の生活でどれだけ困難を抱えているかが重視されます。

そのため、「自閉症=必ずもらえる」「自閉症=もらえない」という単純な話ではありませんね。

ここでは、審査で特に見られる判断基準を具体的に解説します。

 

日常生活能力の判定が重視される

自閉症の障害年金で最も重視されるのは、日常生活能力の判定ですね。

 

日常生活能力の判定

評価項目 見られる内容 等級に影響しやすい例
身の回りの管理 食事・入浴・服薬の自己管理 見守りや声かけが常に必要
金銭管理 支出管理・支払い手続き 家族が代行している
対人関係 会話・報連相・トラブル対応 強いストレスで回避している
予定管理 通院・仕事・約束 一人では継続できない
社会適応 外出・公共機関利用 単独行動が困難

 

理由は、障害年金が「働けるかどうか」よりも「生活を一人で維持できるか」を見る制度だからです。

具体的には、食事の準備や片付け、金銭管理、公共機関の利用、対人関係の維持などが細かく評価されますね。

「一応できる」ではなく、「安定して継続できるか」「援助や見守りが必要か」が判断の分かれ目になります。

☞参考記事:「【発達障害で障害年金2級に認定】20代男性が年額83万円の受給に至った実例(石川県金沢市)」

 

就労していても受給できる場合がある

結論から言うと、働いていても障害年金が支給されるケースはありますね。

理由は、就労の有無だけでは、生活全体の困難さを判断できないからです。

たとえば、短時間勤務で強い配慮を受けている、職場の支援がなければ継続できない、といった場合もありますね。

「働いている=対象外」と早合点せず、生活実態全体で判断される点を理解しておくことが大切です。

☞参考記事:「働きながら障害年金はもらえる?」

 

 

医師の診断書の内容が大きく影響する

障害年金の審査において、医師の診断書は極めて重要な資料ですね。

理由は、審査機関が本人に直接会わず、書類のみで判断する仕組みだからです。

診断書には、症状の程度だけでなく、日常生活でどのような支障が出ているかを具体的に記載してもらう必要があります。

「困っていること」を普段の診察で伝えておくことが、結果に大きく影響しますね。

☞参考記事:「【精神疾患で障害年金】審査を左右する診断書について」

 

家族や周囲の支援状況も判断材料になる

実は、本人だけでなく、家族や周囲の支援状況も判断材料になります。

理由は、支援がなければ生活が成り立たない場合、障害の影響が大きいと評価されやすいからです。

たとえば、親が金銭管理をしている、予定管理を代行している、対外的なやり取りを家族が担っている場合などですね。

「家族が助けているから問題ない」ではなく、「助けが必要な状態」として評価される点が重要です。

 

 

診断名よりも「生活の困難さ」が見られる

最後に押さえておきたいのは、診断名そのものは決定打ではないという点ですね。

理由は、同じ自閉症でも生活への影響が人によって大きく異なるからです。

そのため、審査では病名よりも、どんな場面で、どれくらい困っているかが重視されますね。

生活のリアルな姿を正確に伝えることが、支給判断につながります。

こういった場合、障害年金ではなく生活保護の対象になることもあるので、↓の記事も見て参考にしてください。

☞参考記事:「障害年金と生活保護、どっちが得なのかを徹底解説!」

 

自閉症での障害年金がいくらもらえるかは申請内容でも変わる

自閉症での障害年金がいくらもらえるかは申請内容で変わる

 

自閉症の障害年金はいくらもらえるかは、結論として「申請書類の中身」でも大きく変わります。

「実際は困っているのに、書類に反映されていない」ことで不利になるケースも多いですね。

ここでは金額に直結しやすい申請上の重要ポイントを解説します。

 

初診日の証明が受給額に影響する

初診日の証明は、障害年金の土台となる重要事項ですね。

理由は、初診日によって「基礎年金のみ」か「厚生年金が加算されるか」が決まるからです。

 

障害基礎年金と障害厚生年金の違い表

種類 対象となる人 代表的な例
障害基礎年金 国民年金が適用される人、または20歳前・60〜65歳未加入期間に『初診日』がある人 自営業者、無職、20歳以上の学生、扶養されている配偶者/生まれつきの障害がある人/60〜65歳で老齢年金前の人
障害厚生年金 『初診日』が厚生年金保険の加入中にある人 会社員、公務員など

 

たとえば、学生時代に受診していた記録が初診日と認められれば、20歳前障害として扱われますね。

どの医療機関が初診かを整理し、証明できるかどうかが受給額を左右します。

 

申立書の書き方で評価が変わる

申立書は、結論として年金額に直結する重要書類ですね。

理由は、診断書だけでは見えない「生活のリアル」を補足できるからです。

たとえば、「一人暮らし」と書いてあっても、実際は両親が頻繁に支援している場合がありますね。

できているように見える部分より、「できない・続かない・支援が必要」な点を書くことが重要です。

 

 

専門家を利用することで結果が変わることも多い

申請に不安がある場合、専門家を利用する選択肢もありますね。

理由は、制度や審査基準を熟知しているため、伝えるべき点を整理できるからです。

特に、自分の困難を言語化するのが苦手な方には大きな助けになりますね。

結果として、適正な等級や金額につながるケースも少なくありません。

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【まとめ】自閉症での障害年金がいくらもらえるかは、等級で変わってくる

【まとめ】自閉症での障害年金がいくらもらえるかは、等級で変わってくる

 

自閉症の障害年金はいくらもらえるかは、障害等級・加入制度・申請内容の3点で決まります。

診断名だけで判断される制度ではなく、生活の困難さをどう伝えるかが重要なんです。

金額の目安を知り、判断基準を理解し、正しく申請することで不安は大きく減らすことができます。

一人で抱え込まず、必要に応じて支援を活用することが安心への第一歩ですね。

☞かんたんに受給判定も行えますので、良ければ利用してみて下さい^^

最終更新日 5日 ago

投稿者プロフィール

但馬 彰
但馬 彰Ray社労士オフィス 代表 社会保険労務士
私には身体障害者手帳と療育手帳を持つ子どもがおり、障害者手帳を受け取った際の悩みや不安、孤独感を今でも鮮明に覚えています。
複雑な日本の社会保障制度の中でも、特に専門性を必要とするのが障害年金です。

この経験と社会保険労務士としての知識や経験を活かし、「同じ悩みを抱える方々の一筋の光となりたい」という強い想いのもと、Ray社労士オフィスを立ち上げました。

障害年金申請のサポートはもちろん、皆様の言葉に耳を傾け、心配事や将来の不安を解消し、安心して暮らせる明日を築くお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
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